外壁だけじゃない!屋内の塗装の大切さについて解説

私たちが生活している住宅の屋内で、日頃目にしている壁。建てたばかりはきれいだったけれど、気づいたらボロボロになってしまっていた…ということはよくあるのではないでしょうか。特にペットを飼われている方やお子さんがいる家は特にお悩みだと思います。

 

内壁を塗り直すだけで家の雰囲気が大きく変わったり、新築のように生まれ変わったりします。今回はそんな屋内の塗装の相場やチェックすべきポイント、塗装にかかる時間についてご説明させていただきます。

 

1.屋内塗装の相場

屋内塗装の相場はその範囲、塗装を施す場所によって費用が大きく変わります。子ども部屋だけ塗装したいのか、1階部分だけ塗装するのか、家全体に塗装を施すのか、などです。以下が屋内塗装の費用相場になります。(提示している金額は、あくまで相場になります)

 

・居室、廊下等の屋内塗装:7~12万円

・浴室、台所等の屋内塗装:5~8万円

・下地パテ処理:4~8万円

・繊維壁塗装:9~15万円

 

全体的費用としては、その他のリフォームや外壁の塗装に比べると安価になっています。また室内の壁にカビが発生している場合などには、そのカビを除去するための費用も必要になってきますので注意が必要です。事前に確認し、ご自身でカビを除去できるのであればやっておきましょう。

 

2.屋内塗装で使用される塗料

屋内塗装は他の塗装に比べて自由度が高く、その分種類が豊富なので業者や職人と相談して、ご自宅の壁に最適な塗料を選びましょう。基本的には「水性塗料」「油性塗料」「漆喰」の3種類があります。

 

2-1. 水性塗料

「水性塗料」は性質が水性の塗料で、匂いも少なく、費用も安く抑えられ、環境に優しい塗料です。水性と聞くと水などの水分に弱いイメージがありますが、ちゃんと乾いた後は耐久性もあり、外壁にも使用されることがあります。

 

しかし、水性塗料は油性のものより粘着力が弱いので下地の処理が必要になる場合もあります。また冬場の寒い時期は塗料が乾きにくいといった弱点もあります。

 

2-2. 油性塗料

「油性塗料」は水性塗料に比べて強い匂いを発しますが、粘着力が高いので短い時間で乾燥することができ、工事にかかる時間を大幅に短縮することができます。また下地処理をする必要もないので工程も少なくて済むケースが多いです。

 

しかし独特の強い匂いの有機溶剤は人体に悪影響をもたらしてしまうので、壁面の完成時は業者の方からも注意があると思いますが、換気などに気を配らなければなりません。

 

2-3. 漆喰

塗装ときくとペンキをイメージする方が多いのではないでしょうか。「漆喰」は実は塗装にも使用されていて、素材が天然のものになるので人体に優しいだけではなく抗菌機能や調湿機能もあるのでとても有能な塗装品と言えます。また、漆喰の寿命は100年であるとも言われています。

 

3.屋内塗装でチェックすべきポイント

屋内塗装の際チェックするポイントはやはり、実際に塗布される塗料についてです。基本的には刺激性の低い水性塗料を使うことが多いのですが、なかには細かい説明をせずに油性の塗料を使う業者もいますので注意が必要になります。

 

塗料は塗布し終わって一定時間たつと乾燥します。この乾燥時に塗料から化学物質が揮発されますが、この化学物質の量は水性より油性の方に多く含まれています。屋外であればこもらず外で蒸発するのですが、屋内となると室内にこもってしまい、人体に影響を及ぼす可能性もありますので、しばらくは換気に注意が必要です。

 

また、屋内塗装をする際には工事をする時期も考慮しましょう。夏のように気温が高い時期や冬の寒い時期はできるだけ避け、ちょうどいい気温の春や秋に工事をすることをお勧めします。もちろんこれは1つの目安ですので、ご家庭内の状況も合わせてベストな時期に工事をしてください。

 

4.屋内塗装にかかる時間

屋内塗装にかかる時間は場所や面積によってさまざまですが、使用する塗料によっても時間は変わってきます。「水性塗料」ですと乾きが少し遅く、「油性塗料」ですと乾きは早くなってきます。

 

一般的に塗料は季節や時期にもよりますが、塗布してから2週間で完全乾燥すると言われています。完全乾燥するまでにもいくつかの段階があり、「指触乾燥」「半硬化乾燥」「硬化乾燥」の順で乾燥していきます。

 

「指触乾燥」は指で触っても指が汚れない程度の乾燥状態で、「半硬化乾燥」は指で軽くこすっても跡がつかない程度、「硬化乾燥」は指で強くつまんでもへこまず、強くこすっても傷つかない程度の乾燥状態を呼びます。「半硬化乾燥」であれば、塗り重ねができます。

 

塗装内部まで完全に乾燥するには、工事から1~2か月の期間が必要になります。

 

屋内に塗料を塗布するのは1日あれば基本的に終わりますが、そのあとは完全に乾燥するまでできるだけ触らずにおきましょう。また、屋内の壁の状況により重ね塗りの回数も変動してきますので、その点も業者の方との相談が必要になります。

 

5.まとめ

今回は屋内塗装の相場や使われている塗料の種類、また注意点などについてご説明させていただきました。現在では屋内塗装もさまざまな加工ができ、コンクリート打ちっ放し風にしたり、カラフルな塗料を使いカフェ風にしたりと高い自由度で楽しめます。

 

上記であげたような注意点はご家族や業者と相談して問題を解消していき、屋内塗装を楽しく施していきましょう。

 

また埼玉県川口市の富士塗装工業株式会社では、お客様の物件ごとに柔軟な対応をしております。ご興味のある方はぜひお問い合わせくださいませ。そのほかにも「屋内塗装についてさらに詳しく知りたい」「実際に屋内塗装を考えている」といった方はお気軽にお電話ください。